柱とノンブルの組方
柱やノンブルは索引的なものであるから、体裁や配置を決めれば誌面の中で統一して配置する。
柱の配置
柱は小説では省略することが多い。ただし、短篇集や作品集の様な書籍は索引性の観点からできる限り掲げる。
柱の文字サイズは本文のものより一廻りか二廻りか小さくする。
柱には両柱方式と片柱方式との二つある。両柱方式とは偶数ページに大きな比重の見出しを掲げて、奇数ページに偶数頁ページより小さな比重の見出しを掲げるものである。例として短篇集であれば、書籍名を偶数頁に柱として掲げyr作品名を偶数頁に柱として掲げる。それに対して片柱方式とは奇数ページのみに小さな比重の見出しを掲げる方式である。
柱の省略
扉、白ページ、奥付、図版が柱の領域まで掛かる場合、柱を省略する。
掲げる柱が長くなり、版面の半ばを越えて体裁上悪い場合は柱を適当に要約するとよい。また、柱についても見出しのように字割を行う。基準は見出しよりやや詰め気味か、見出しに準じる。
ノンブルの組方
ノンブルは可能な限り掲げる。ノンブルの文字サイズは本文のものより一廻りか二廻りか小さくする。
ページ番号の数え方
紙葉の表面からページ番号を数えて、縦組の見開きの場合は右側に偶数ページ、左側に奇数ページが来る。
隠しノンブル
扉や白ページや奥付の場合、あるいは図版がノンブルの領域まで掛かる場合、ノンブルを省略する。これを隠しノンブルと言う。なお、扉のノンブルの省略は本扉のみに限り、中扉・半扉ではノンブルを掲げるべきだという意見も存在する。
ノンブルの省略は、単にそれを掲げないことであって、ページ数に数えないということではない。省略した場合でもページ数には当然数える。ここまでしつこく述べるのはノンブルを省略してページ数には数えないものをたびたび見かけるからである。ノンブルの数え方を間違えたり、隠しノンブルでページ数を数えないというミスは案外多いので注意する。ソフトウェアの機能を用いて、自動的に一括して振ることが望ましい。
柱とノンブルの位置
柱とノンブルは基本版面より本文の文字サイズよりやや放して置く。柱・ノンブルを置く目的は項目・ページを明示することであるから位置は絶対に固定する。縦組の場合、柱またはノンブルを版面の小口寄りに置く場合、本文文字の全角分ノドに寄せることがある。